これからの季節寒くなってくると、お鍋が食卓にならぶ事も多くなりますね。
お鍋といえば、キムチ鍋、ちゃんこ鍋いろいろお好みで楽しめますが、その具材としてよく登場するお豆腐。
スーパーへ行くと、たくさんのお豆腐が売っていますが、種類がありすぎてどれを選ぶといいのかわからない、どう違うの?と迷ってしまうことはありませんか?
そんな種類豊富なお豆腐ですが、今回はなんとなく食感で料理別に選んでいる絹ごしと木綿について、
違うのは食感だけなの?何が違うの?と疑問に思い調べてみました。
もくじ
作り方の違いと名前の由来は?
まずは製造過程から、調べてみると大きな違いがありました。
カンタンに説明しますと、
豆腐は、豆乳とにがりを容器にいれ固めて作ります。これが絹ごし豆腐です。
さらにこの固めたものに圧力を加え、水分を抜いたものが木綿豆腐です。
水分量が違うので、食感に違いがあるのですね。絹ごしは水分が多くぷるぷるとした食感で、味わいもさっぱりです。一方木綿豆腐は、よりしっかりとした硬さもあり、水分を抜いている分、味も濃厚です。
ついでに絹ごしと木綿の名前の由来を調べてみました。
木綿豆腐は豆乳をこすときに木綿を使用することが名前の由来になっている
木綿に対し、絹のように、あるいは絹の布で漉したように、なめらかで、キメ細かい肌目をしているため、このように呼ばれています。実際に絹で漉しているわけではありません。
引用:全豆連
木綿豆腐は木綿でこしたから。絹ごし豆腐は見た目が絹のようにきめ細かいから。
なるほど〜。紛らわしい!(笑)
栄養価とカロリーの違いは?
一方で、水分を抜くことで、栄養面での違いもあるのでしょうか?
水分を絞ることで、栄養分が凝縮されるので、木綿豆腐のほうが絹ごし豆腐に比べ、タンパク質、カルシウム、鉄分が1.3倍から1.5倍も多く含まれるそうです。
ただ、水分を多く含むことで、絹ごし豆腐のほうがビタミンB群やカリウムは多く含んでいるそうです。
栄養分に違いがあるということはわかりましたが、驚くことにカロリーも多少違いました。
100gあたりのカロリー比較をしてみると、
木綿豆腐 72キロカロリー
絹ごし豆腐 56キロカロリー
少しですが、絹ごし豆腐のほうがヘルシーと言えそうです。
料理での使い分け
では、違いが分かったところで、このそれぞれの特徴を生かした上手な料理での使い分け方をご紹介しましょう。
しっかりとした食感で硬さがある木綿豆腐は崩れにくいので焼く、煮る、炒めるといった調理する料理に向いています。
プルプルで滑らかな食感の絹ごし豆腐は冷ややっこ、味噌汁、スープ、サラダなど、手を加えず、そのままで味わえる料理に向いています。
また絹ごし豆腐のような柔らかい豆腐が生まれたのは、江戸時代だと言われているそうです。それ以前は木綿豆腐が当たり前の豆腐だったようです。
昔の人より、現代の人のほうが、柔らかい食感を好んだ結果、製造行程を工夫し、舌触りのいい食感の豆腐が開発されたのですね。
まとめ
食感が違うくらいで大差はないのかなと思っていた二種類の豆腐ですが、意外に栄養やカロリーにも違いがありました。
もちろん好みの食感で選ぶもよし、小さいお子さんの離乳食などの場合、栄養を重視して選ぶもよし、食べ方で選ぶもよし、違いを知っていると豆腐の楽しみ方が増えそうです。